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AGAを治すには?原因から対策・治療方法まで徹底解説
頭頂部やおでこの生え際の毛が薄くなってきたと感じたら要注意!AGAの前兆かもしれません。
AGAを治すには、どんな治療方法が効果的なのか?
この記事ではAGAの原因から対策・治療方法まで詳しくご紹介します。
AGAとは?
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で「男性型脱毛症」などと呼ばれる成人男性特有の脱毛症です。
発症すると、毛髪が細くなる、抜け毛が増える、やがて頭部の一部分、もしくは全体が薄い状態となります。生え際や頭頂部など特定の箇所から薄くなるのが特徴です。
思春期を過ぎてから、特に20代以降に発症するケースが多く、進行性の脱毛症であるため、年齢を重ねるに従って症状に悩む人が増加します。
日本人男性の約1,300万人ほどがAGAであると言われ、20〜70歳くらいまでの男性のうち3人に1人がAGAに悩んでいる現状があります。
AGAの特徴と進行パターンは?
AGAは人それぞれ薄くなっていく部分や進行度合が異なります。AGAを治すためには、自身の症状がどの程度なのか把握することから始めましょう。
AGAの薄毛のタイプや進行レベルを識別する「ハミルトン・ノーウッド分類」によると、薄毛の種類は9種類あり、次のように進行していきます。
最初は生え際が徐々に後退し始める「I型」、さらにM字型に薄くなっていくと「II型」となり、頭頂部も薄くなると「II型vertex」前頭部全体が薄くなると「IIa型」へと進行していきます。
II型vertexはM字部分の薄毛がさらに進行することで「III型vertex」となり、生え際と頭頂部が徐々に薄くなっていく「IV型」へと移行。襟足部分にしか毛髪が残らない状態となると「VII型」となってしまいます。
前頭部全体が徐々に薄くなるとIIa型は「IIIa型」→「IVa型」→「Va型」と進行し、やがてVI型→VII型へと症状が悪化していきます。
また、AGAの種類は「O字」「M字」「U字」と、上から見たときにそれぞれのアルファベットの型に見えることから、3つの種類に大きく分けることもできます。
【O字型】
頭頂部の毛髪が抜けてしまっている状態を指します。
鏡などを使い意図的に見ようとしなければ確認できない位置であるため、発見が遅れる傾向があります。発見した頃には手遅れというケースも少なくありません。
【M字型】
生え際の、特に両サイドの毛髪が抜けてしまう状態を指します。 頭頂部と比べると発見しやすいものの、前髪を常に垂らしているなどヘアスタイルによっては発見が遅れてしまうケースがあるので注意が必要です。
【U字型】
M字型のように両サイドだけではなく前頭部全体の抜け毛が増え薄毛になるタイプ。 徐々におでこが広くなっていき、O字型と併発してしまうと全体的に薄毛が進行してしまうため、3つの型の中で、最も深刻な症状です。
AGAの原因とメカニズムとは?
AGAは「ヘアサイクル(毛周期)」と密接な関係があります。 ヘアサイクルとは髪の毛が生えて成長し、抜け落ち、再び生えることを指し、次の3つの期間から構成されています。
≪成長期(2〜6年)≫
髪の毛を作る毛母細胞などが活性化し、もっとも成長する期間
≪退行期(2〜3週間)≫
毛母細胞や毛包の働きが弱まり、毛髪の成長が止まる期間
≪休止期(3〜4ヶ月)≫
毛球や毛包が働きを終え、毛髪が抜ける段階に入っている期間
※( )内の数字は、ヘアサイクルが正常である場合の期間です。
AGAの原因はヘアサイクルが乱れることです。特に成長期が数ヶ月程度短くなり、毛髪が十分に育つ前に抜け落ちてしまうことで発症・進行していきます。
ヘアサイクルの成長期を短くさせている最大の原因は、男性ホルモンの一つである「テストステロン」と、還元酵素である“5αリダクターゼ”の働きによって作られた「ジヒドロテストステロン(DHT)」です。
DHTは体毛を太く強くさせる作用を持ちながら、頭髪に関しては薄くしてしまう働きを持ちます。頭皮にある毛母細胞の分裂を抑える働きを持っているためです。
AGAの対策・治療方法は?
AGAは初期段階に、早めの対策を講じることで、進行を食い止めたり、遅らせることができます。
また、すでにある程度進行していても、適切な治療を取り入れることで、薄毛症状を改善し、若々しい頭髪を取り戻すことも不可能ではありません。
ここでは、自宅でできる対処法から、AGA専門クリニックなど医療機関で行うものまで、AGAの対策と治療方法についてご紹介します。
生活習慣の改善
毛髪は食べた栄養を元にできています。毛髪の原料となるたんぱく質をしっかりと摂り、ビタミンやミネラル、一定量の脂質や糖質も摂取するなどバランスのよい食事を心がけることが重要です。
また、十分な栄養を摂取しても、睡眠不足や運動不足、喫煙、飲酒、ストレスなどにより血流を滞らせてしまうと、せっかく摂取した栄養が頭皮へ届けづらくなるため、食事以外にも、生活習慣全般を見直すことが大切です。
育毛シャンプー・育毛剤
自宅でできる対策として、常に清潔な頭皮に保つことは、AGA対策の基本です。頭皮の余分な皮脂を取り除きつつ潤いを保つシャンプーを使い、洗髪後には育毛剤で頭皮ケアをするとよいでしょう。
育毛剤は、抗炎症効果や血行促進効果などが期待できる成分が配合されているものが効果的です。自身の頭皮に合ったものを選び、毛髪の成長を阻害する原因を取り除いておきましょう。
投薬治療
薄毛症状が深刻な場合には、投薬治療も検討してみましょう。
AGAの原因を作る5αリダクターゼの働きを抑える働きを持つ「デュタステリド」や「フィナステリド」は、すでに有効性が証明されています。
発毛効果のある「ミノキシジル」は、日本で市販されている育毛剤にも配合されています。
投薬治療は外用薬と内服薬がありますが、しっかりと治療するためには、医師の指導のもと両方を積極的に取り入れるといいでしょう。
メソセラピー(成長因子の注入)
有効成分を頭皮に直接注入し浸透させAGAの改善を図る治療法が「メソセラピー」です。
注入するものには成長因子のほか、ミノキシジルやフィナステリドなどの薬、ビタミン類などが配合されているケースもあります。
注入方法についても、注射器、ダーマローラー、レーザーなどさまざまです。
植毛
植毛のうち、自分の頭部の薄毛になっていない箇所から毛根を取り出し、薄毛になっている部分に植える方法が「自毛植毛」です。移植した部分はヘアサイクルが正常に働くため、次から次へと新しい毛が生えてきます。
ストリップ法やニードル法、スマートグラフト植毛など、植毛方法にはいくつかの選択肢があります。外科的手術となるため、医療機関や医師の選択が重要になってくるでしょう。
薄毛の原因は人それぞれです。
まずは自分の薄毛の原因を考え、その上で対策や治療方法を選択していかなければいけません。
AGAが進行しているのであれば、自己流のケアを貫くのはNG。すぐにAGA専門の医師へ相談してください。
AGA治療のための医薬品はネットで手に入れられるケースもありますが、副作用もあるので、やはり医師に相談してから取り入れることをおすすめします。
この記事まとめ
男性ホルモンが根本原因となり発症するAGAは、20代以降の成人男性に見られる脱毛症です。
厄介なのは、進行性であるため、発見や治療が遅れると改善することが難しくなり、元に戻すには相当な時間と費用が必要になることです。
AGAには、抜け毛が増えたり、毛髪が細くなるなどの前兆が必ずあるため、いかに早く察知し、対策や治療に乗り出すかがポイントとなるでしょう。
AGA治療や対策を適切に行うには、明確な原因を突き止めなければいけません。
専門知識を持たない一般の人がAGAの原因やタイプを把握することは難しいので、早めに専門のクリニックへ相談することをおすすめします。
最近では、オンライン診療を積極的に行っているAGA専門クリニックも増えてきています。 診察から治療までオンラインで行えるため、忙しくて時間がないという方や、近くにAGAクリニックがないという方には特におすすめです。
また、カウンセリングを無料で行っているクリニックもあります。AGAが気になる方や症状を改善したい方は、1度相談してみるとよいでしょう。
ポイントとアドバイス
・AGAは男性ホルモンを原因とする成人男性特有の進行性脱毛症
・ヘアサイクルの一つである“成長期”が短くなることで抜け毛が増え薄毛となる
・生活習慣の改善や医療機関での投薬など、AGAの対策や治療法はさまざま
・原因に合った対策や治療法を専門の医療機関や医師とともに行うことが重要